テスト週間
赴任1週間は学校のテスト週間だった。日本のテスト風景とはかなり異なる雰囲気に初めは戸惑った。
ハード面で言えば、
普段の教室で行うのではなく、GRADE6~10(日本の小5~中3まで)の子どもたちが同じ部屋でテストを行う。
時間も教科によって違うが1時間30分~2時間。
答案は学校で作られているが、答案用紙は白紙の紙2枚で全て記述式。
1つの教室に子どもが詰め込まれている。
監督の教師は固定なのだが入れ替わったりもする。
ソフト面は、
先生への質問?(ほぼ答え)を聞くのは普通の事
子ども同士の相談、私語は禁止。
筆記用具の貸し借りOK。
電子計算機の使用は認められている。(みたい)
トイレは1時間経った後、1人ずつ交互に行くことができる。
水は好きな時に飲むことが出来る。
この様な状況なので、認められてはいないが子ども達同士で相談、聞き合ったりするのは当たり前。なので基本静かではない。他の学校の状況を聞けば子どもが席に座っていられないとも聞くので、この学校は座っていられるだけ優秀な部類に入るだろうと思う。
日本の感覚で考えてしまえば、
先生に答えを聞ける状況なのに子ども同士の相談が禁止の意味がわからない。監督する教師自身も私語を慎んでおらず、見本となる静かな環境を作っていないのに無理やり静かにさせている印象。そもそも「カンニング」という言葉自体、子どもは知らない。教師も静かにはさせるが厳しくは取り締まらない。回答用紙が白紙な上に記述式なので、採点する教師の負担は大きいだろうと考えられる。
授業の進度が早く、教師に聞ける状況にしなければテストが成り立たない子が多いというのも理解できるが、この様な状況のテストの点数にあまり意味を見出せない。
教師の態度は国によって様々なのであまり悪くは言えないが、救いは子ども達自身が、相談するのは「良くないこと」と理解している事かなとは思う。そのためにもこの現状はどうにかしたいとは思う、が。。。