ご近所さん

山の麓といっても、もちろんご近所さんは存在する。

お父さん方は外国に出稼ぎに出ていたり、日中いない事が多く、基本的に交流があるのはお母さん方。

この集落ではお酒を飲む事があまり良い事ではないようで、所謂「飲みニケーション」と言うものは存在しない。なのでお酒の代わりに、お茶を家の前の縁側に座って飲みながらお母さん方とのお喋りがご近所さんとの交流の時間。

そしてイベントがある時は参加もしつつ日々を過ごしている。

ネパールの田舎では、家同士で垣根はあるが人が気軽に行き来をする。人の家の庭も断りなしに通路代わりに使ったりと、今の日本だったら確実に不法侵入と言われるがネパールでは問題なし。

目の前の道路を通る人にも「ご飯は食べた？」「どこ行くの？」「お母さんは元気？」など顔見知りだからこそ、気軽に声をかけたりが当たり前。

個人的には「聞いてどうするの。どうでもいいでしょ。」と思う人間ではあるが、田舎に住んでいる以上は仕方のない事かと割り切っている。

まぁ、便利ではないがこれが古き良き？日本の風景と言った感じなのかも。