SeitouUtou

Nepalでの日常をただ綴るだけのblog

4ヶ月

ネパールにボランティアに来てから4ヶ月が経った。

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始めの1ヶ月は首都であるカトマンズで語学研修。その後、任地のカスキ郡へ赴き、ホームステイ?をしながらの学校の往復。そして今はダサイン、ティハールというネパールの長期休暇に入っている。

バンダというストライキ等もあり、学校で活動できた30日程だろう。

 

ボランティアの要請内容と活動内容が違うのはよくある事のようで、活動している学校でも何かの科目を受け持つというより、休みの先生の空きコマに入ることが多い。

 

日本人の感覚で見て、学校での問題は以前に書いたように多々ある。空きコマの問題(教師がよく休む)、教員の人数の少なさ(臨時教諭多数)、授業の速度(速すぎる)、1日のスケジュールの組み方、学校環境(ゴミのポイ捨て)、授業態度などなど。これらを2年間の活動の中でどのように捉え、動くのかを考えなければならない。

 

そもそもネパールと日本で宗教観も違えば環境も違う。日本の教育をそのまま行っても反応が返ってくる事の方が少ない。そもそもJICAへの要請も「一緒に頑張りましょう!」と末端まで意識を持ち、行動している所などほぼ無い。そのような環境で1人職場に配属をされて何が出来るのか。

もしかしたら「ほとんど出来ない」が答えかもしれない。

 

例えば、日本の学校に外国人がいきなり来ると考えたらわかりやすい。その外国人に学校の教育を変えられるかと言えば、難しいだろう。

 

なら何をするのか。日々漫然と過ごすのか、それとも出来ることを精一杯やり続けるのか、何かしらを諦めるのか、答えは色々あるだろう。

 

幸いな事に娯楽が少ない途上国の田舎暮らしでは、時間は腐る程ある。考えたい放題である。

せっかくの途上国でのボランティアを行える経験。環境が違うからと自分ができる事をただ行動するのではなく、何が本当に良い事なのかを考え、自分がどんな一石を投じる事ができるのか。波紋は広がるのか、それともその場限りに終わるのか。

考えることが好きな人間は楽しい環境である。

 

色々書いたが、要は子どもの可能性を広げる努力をしたいよって話。

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それは日本でもネパールでも変わらない。が、環境が大きく違うので広げる所も違えば、今までのやり方が悪影響を及ぼすこともある。そして成果が見えるかと言えば、見えない。

だからこそ自身の立ち位置も含めて考え続けないと。そういう意味では厳しいけれども楽しい環境である。